ベッドで寝たきりの老人の苦悩は深かった。 身体の自由は効かず、人としての尊厳もなく、暗い余生を甘んじて受けていた。
唯一、少女との語らいだけが老人の生きる喜びであり、光であり、よすがであった。 だが、そのささやかな幸福さえ失われる絶望の淵に瀕した時、老人は選択を迫られる。
このまま二度と少女に会うこともなく朽ち果てるのか、 妻にすら捧げられなかった命を賭して少女を犯すのか。
90年に届く人生の最期、老人は人の道を外れる決断をした。
老人と少女
2017年10月29日
SEAWEST
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